中心溝の探し方①
中心溝の同定方法
中心溝の同定の仕方は教科書的には3つあります。私はさらにもう一つ追加して話していこうと思います。
さてさて、なぜ、探し方がたくさんあるのかというと、脳溝の個人差やスライスの角度などにより微妙に変化してしまうからです。つまり、いろいろな探し方を知っていないとその脳溝がほんとうに中心溝なのかどうかの信頼性が低下してしまうんです。
さて、中心溝の同定法ですが
①逆Ω法
②上前頭回法
③帯状溝辺縁枝法
(④)太さで比較
の4つを紹介していこうと思います。
①逆Ω法
一番簡単に覚えられる中心溝の探し方です。
逆Ωということで、Ωをさかさまにします。(下図参照)
逆Ωを頭のMRIの画像から探しましょう!
って、これだけだと情報が少ないのでもう少し付け加えます。
脳溝の同定には T1強調画像を使います
そして、中心溝は頭のてっぺんの画像さん3枚ぐらいで探します。
以上の情報をもとに、中心溝を探してみてください。たぶん、見つかると思います
どうですか?みつかりましたか???
逆Ωの形をしていますよね?
こちらの形には非常に個人差があります。
幼少の頃、ピアノなどをならっていて手を使うことに長けている方などはこのΩがはっきりしていたりします。
アインシュタインの逆Ωはとってもはっきりしていたそうです。
アインシュタインも幼少の頃はピアノをやっていたそうですよ^^
嘘だと思う方は
アインシュタインの逆オメガ [ 小泉英明 ]
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こちらの本を買って読んでみてくださいね
なぜ、逆Ωが強くなるのかは、また、あとで説明します。
②上前頭回法
上前頭回法を使うには脳溝と脳回の解剖をしっている必要があります。
オレンジ線のスライスラインは、大脳縦烈→上前頭回→上前頭溝→中前頭回→中心前溝→中心前回→中心溝を通ることを頭の中でイメージしておいてください。
それでは、実際のMRI画像を使って同定してみましょう!
①上前頭溝は 大脳縦裂と並行に走る
大脳縦列は赤の線 上前頭溝は紫の線です
②上前頭溝は中心前溝と交わる
中心前溝を青線で表現しました。
紫の線の上前頭溝と中心前溝が交わるのはわかりましたか?
この2つの線で囲まれた部分が中前頭回です。
もう、わかりますよね?
大脳縦烈→上前頭回→上前頭溝→中前頭回→中心前溝→中心前回→中心溝
とたどっていくことで、逆Ω法で同定した中心溝にたどり着くことができます。