脳画像の利用の仕方 FOR PT,OT,ST

PT,OT、ST向けの脳画像の読み方をMRIを中心になるべく簡単に解説してみる

2017-01-01から1ヶ月間の記事一覧

中心溝の臨床利用 言語聴覚士さん必見

中心溝の利用の仕方② さて、上方の中心溝の利用の仕方はわかっていただけたと思います。 次は中心溝を下方にたどっていきましょう! これはとっても簡単です。 モニタ上に中心溝を特定し、指で押さえます。 指は動かさず、画像を送っていくと・・・ とこのよ…

脳の画像の読影に役立った本の紹介

脳溝・脳回の同定・利用に適した本(文献) 高次脳機能障害 [ 武田克彦 ]価格:8424円(税込、送料無料) (2017/1/30時点) 私の愛用書です。この本を読み脳機能の局在などを学びました。 ちょっととっつきにくいかもしれませんが、内容はとても奥深いです MRI…

中心溝を見つけて、臨床に利用するには?

中心溝の臨床利用① 中心溝をみつけたら、さっそく臨床利用していきましょう! 中心溝の前の脳溝は、中心前回です。逆に後ろは中心後回です。 中心前後回は大脳の小人がいるって授業でならいましたよね? 中心前回には上記のような配列で支配域がおおむね決ま…

中心溝の探し方②

中心溝の同定法② ③帯状溝辺縁枝法 大脳縦烈(赤線)にそって降りていくと、左右一対の脳溝が見つかります。 これが帯状溝辺縁枝(紫線)です。 帯状溝辺縁枝を伸ばす(延長する、緑矢印)と中心後溝につながります。 中心後溝の前の脳溝が中心溝となり、同定…

中心溝の探し方①

中心溝の同定方法 中心溝の同定の仕方は教科書的には3つあります。私はさらにもう一つ追加して話していこうと思います。 さてさて、なぜ、探し方がたくさんあるのかというと、脳溝の個人差やスライスの角度などにより微妙に変化してしまうからです。つまり…

脳回の解剖

前頭葉の脳回 脳溝がわかったら、続いては脳回の名称を覚えていきましょう! 上記の脳溝の画像に脳回を合わせてみました。 中心溝~中心前溝の間が中心前回、中心溝~中心後溝の間が中心後回です。 つづいて、前頭前野は上から上前頭回、中前頭回、下前頭回…

自己紹介

つかさのプロフィール概略 <img src="http://usccocks.com/wp-content/uploads/2013/03/240x340xprofile01.png.pagespeed.ic.ZDmWfvQSl_.jpg" alt="" title="" width="240" height="340" class="alignright size-full wp-image-7884" pagespeed_url_hash=…

脳溝の解剖

脳溝の解剖 脳の機能解剖を理解するにはもちろん、脳溝の解剖をMRIやCTの画像から同定する必要がでてきます。 画像診断には、解剖の知識が必須なのです。 まずは、解剖を学びましょう! 前頭葉の脳溝 脳の溝には、それぞれ名前がついています。 まず、脳を前…

MRIの基礎2

T1強調画像とT2強調画像でわかること T2強調画像 T1強調画像 信号を比べることで組織を予想できるということを前回ちらっとお話ししましたが、もう少し詳しく話しておこうと思います。 脳脊髄液は純粋な水の信号 T2強調画像で白 T1強調画像で黒は 純粋(…

MRIの基礎

MRIの画像の種類と違い① MRI画像にはいろいろな種類の画像があります。 T2強調画像 T1強調画像 FLAIR画像 拡散強調画像(DWI、ディフュージョン) さて、これらの画像の違いはなんでしょうか? どうしていろいろな画像があるのでしょうか? 以下に解説してい…