脳画像の利用の仕方 FOR PT,OT,ST

PT,OT、ST向けの脳画像の読み方をMRIを中心になるべく簡単に解説してみる

2017-02-01から1ヶ月間の記事一覧

前頭葉眼窩面(腹内側面)の同定と役割について MRI・CT

前頭葉腹内側面の同定 眼窩(目玉)のすぐ上の脳回(赤)が眼窩面とか腹内側面と呼ばれる前頭葉の脳回になります。画像を動かして目玉の現れたスライスの上~脳室(ザリガニのしっぽ)が現れたぐらいまでを指します。図を参照していただければわかりますね。…

前頭葉背外側部の同定と役割 MRI・CT

背外側部の同定 下図の青の部分が背外側部になります。 さて、実際の脳画像ではどの部位になるでしょうか? 脳回の同定では、ちょうど、中前頭回が背外側部になります。 ザリガニ~上の中前頭回が背外側部ですね。 同定の仕方は、中心溝の同定の仕方のところ…

前頭葉 内側面(補足運動野)の役割

前頭葉内側面の役割 内側面は、大脳辺縁系、基底核などと密接に連絡をとっています。 つまり、難しくお話しすると 発動性障害が現れることになります。 発動性障害とは、運動の減退や開始の遅延さらに悪化すると無道性無言状態になります。 覚醒の低下、注意…

前頭葉の脳の分類について MRI CT

前頭葉の区分 いろいろな分類がありますが、脳の画像をみるうえでしっておいてほしい分類を掲示します。 上記のように前頭葉はまず、 前頭前野、前頭眼野、運動前野にわかれさらに、前頭前野は、眼窩面、内側面、背外側面という形で呼ばれます。 また、眼窩…

ラクナ梗塞の部位と症状のみかた 考え方 MRI・CT

ラクナ梗塞の部位と症状 無症候性脳梗塞ともいいますが、実際は、梗塞部が ・1.5cmを超える場合 ・梗塞部位が拡大融合すると症状として現れてきます 私の考えでは、無症候性というより、ただ、自分自身が気づいていないだけなんではないのかなぁと思い…

頭頂葉の障害部位と症状 MRI・CT

頭頂葉の障害部位と症状について 脳溝・脳回が同定できるようになったら、それを臨床に利用することが大事です。 なるべく簡単にまとめていきます。 左右どちらの脳でも現れる症状 主なものには構成障害、肢節運動失行、自己身体定位障害、把握障害、視覚性…

シルビウス裂(溝)の同定・探し方

シルビウス溝の同定 シルビウス溝にはとてもたくさんの脳回が関わっています。つまりとても大事な脳溝となります。裂とは深い溝のことなので、わりと画像から探しやすいのですが、分岐があったり、蛇行しているので複雑だったりします。 下記参照 同定の仕方…

頭頂の脳回の読み方 MRI・CT 頭頂間溝の探し方

頭頂間溝の同定方法 脳の画像の上の方(てっぺん)の画像を使用して同定していきます。 特徴 頭頂間溝は(左脳の場合)右斜め上方に進んでいき、中心後溝につながる。 下図のイメージです。青が頭頂間溝、紫が中心後溝です。 頭頂間溝は、蛇行していて、M字…

頭頂の脳回の読み方 MRI・CT

頭頂葉の同定の仕方① 上頭頂葉小葉、縁上回、角回、頭頂間溝がわかるようになることが大事です。 角回をダイレクトに見つける方法(縁上回も) 脳画像のソラマメが写っている写真を利用します。 この画像です。なるべくソラマメが小さい画像(右)の方がいい…

脳の位置関係 脳室を利用した脳の高さの考え方

脳の高さと位置関係 脳の画像に目印をつけよう! 脳ってあまりわかりやすい覚えやすい目印がないんです・・・ なので無理やりつけちゃいましょう まず簡単なところから ソラマメがありますね。第1、2脳室(側脳室) それから さかさザリガニがいます さら…