シルビウス裂(溝)の同定・探し方
シルビウス溝の同定
シルビウス溝にはとてもたくさんの脳回が関わっています。つまりとても大事な脳溝となります。裂とは深い溝のことなので、わりと画像から探しやすいのですが、分岐があったり、蛇行しているので複雑だったりします。
下記参照
同定の仕方です
頭のスライスは、中心溝とは違い、下の方の脳のスライスを利用して同定していきます。
①巨神兵のいるスライス
下記の図のようにちょうど手の部分がシルビウス溝のはじまりと覚えてください。
②カブトガニのスライス
ちょうど胸びれがシルビウス溝です
③ザリガニのスライス
ここはちょっと複雑です。なぜなら、シルビウス溝の分岐の枝が複数写っているからです。しかも、脳の中心部分です。ここは脳の機能において重要な部分なんです
下記の図を参考にし、しっかりと覚えましょう!
わかりましたか?
上行枝とシルビウス溝の本幹が2本描出されています。
上行枝の周りは、ブローカ野になりますので、上行枝を同定できるとおのずとブローカ野がみつかることになります。つまり、上行枝が見えなかった場合は、ブローカ野の障害があると考えることができます
④ソラマメのスライス
シルビウス溝の最後はソラマメのスライスが写っているスライスがおおむね最終です。ただ、個人差はあります。