脳画像の利用の仕方 FOR PT,OT,ST

PT,OT、ST向けの脳画像の読み方をMRIを中心になるべく簡単に解説してみる

脳回の解剖

前頭葉の脳回

脳溝がわかったら、続いては脳回の名称を覚えていきましょう!

f:id:tsukasaseikatsu:20170121140716p:plain

f:id:tsukasaseikatsu:20170124160744p:plain

上記の脳溝の画像に脳回を合わせてみました。

中心溝~中心前溝の間が中心前回、中心溝~中心後溝の間が中心後回です。

つづいて、前頭前野は上から上前頭回、中前頭回、下前頭回と上前頭溝、下前頭溝を境にして呼ばれます。

f:id:tsukasaseikatsu:20170124161523p:plain

さらに、下前頭回は、シルビウス溝の水平枝、上行枝を境にして、それぞれ眼窩部、三角部、弁蓋部という名前がついています。

三角部、弁蓋部をとくにブローカ野という、運動性言語野になります。

頭頂・側頭葉の脳回

 

f:id:tsukasaseikatsu:20170121142031p:plain

f:id:tsukasaseikatsu:20170124162326p:plain

前頭葉と同じく脳溝の画像に脳回の画像を加えました。

頭頂葉

中心溝と中心後溝の間が中心後回。その後ろは、頭頂間溝を境にして上頭頂葉小葉、下頭頂葉小葉に別れます。さらに、下頭頂葉小葉は縁上回と角回に別れます。

側頭葉

上側頭溝、下側頭溝を境にして、上から上側頭回、中側頭回、下側頭回になります。f:id:tsukasaseikatsu:20170124163009p:plain

そして、上側頭溝の後部は、特にウェルニッケ野と呼ばれます。上図のように横側頭回が顔をだしています。