読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

脳画像の利用の仕方 FOR PT,OT,ST

PT,OT、ST向けの脳画像の読み方をMRIを中心になるべく簡単に解説してみる

頭頂の脳回の読み方 MRI・CT 頭頂間溝の探し方

頭頂葉の脳回

頭頂間溝の同定方法

脳の画像の上の方(てっぺん)の画像を使用して同定していきます。

f:id:tsukasaseikatsu:20170207105859p:plain

特徴

頭頂間溝は(左脳の場合)右斜め上方に進んでいき、中心後溝につながる。

下図のイメージです。青が頭頂間溝、紫が中心後溝です。

f:id:tsukasaseikatsu:20170207110423p:plain

頭頂間溝は、蛇行していて、M字に描出されることが多い

ということで、下記のようなイメージに変更してください

f:id:tsukasaseikatsu:20170207111757p:plain

頭頂間溝の外側が下頭頂葉小葉、内側が上頭頂葉小葉になります。

緑の脳回が上頭頂葉小葉、青の脳回が下頭頂葉小葉(角回・縁上回)

になります。

f:id:tsukasaseikatsu:20170207112057p:plain

f:id:tsukasaseikatsu:20170207112411p:plain

 

頭頂の脳回の読み方 MRI・CT

頭頂葉の脳回

頭頂葉の同定の仕方①

 

f:id:tsukasaseikatsu:20170124163009p:plain

頭頂葉小葉、縁上回、角回、頭頂間溝がわかるようになることが大事です。

 

角回をダイレクトに見つける方法(縁上回も)

 

f:id:tsukasaseikatsu:20170202094332p:plain

脳画像のソラマメが写っている写真を利用します。

f:id:tsukasaseikatsu:20170202100236p:plain

この画像です。なるべくソラマメが小さい画像(右)の方がいいです

その理由は

f:id:tsukasaseikatsu:20170202100328p:plain

ソラマメの画像に角回が接するのは、ソラマメが写っている画像の上は頭頂葉、下は側頭葉に接してしまします。角回の前には縁上回も接していますので、角回を見つけると自動的に縁上回もみつけることができます。

 

それでは、角回の見つけ方です

ソラマメの画像より側脳室の向きに合わせて矢印を引きます

その指示した部分の脳回が角回です。

f:id:tsukasaseikatsu:20170202100858p:plainf:id:tsukasaseikatsu:20170202101900p:plain

そして角回の前は縁上回なので水色が縁上回そのさらに前は中心後回になります

f:id:tsukasaseikatsu:20170202101947p:plainf:id:tsukasaseikatsu:20170202103643p:plain

というようにとっても簡単でした。

 

 

 

 

 

脳の位置関係 脳室を利用した脳の高さの考え方

脳の解剖

脳の高さと位置関係

脳の画像に目印をつけよう!

脳ってあまりわかりやすい覚えやすい目印がないんです・・・

なので無理やりつけちゃいましょう

f:id:tsukasaseikatsu:20170131185655p:plain

まず簡単なところから

ソラマメがありますね。第1、2脳室(側脳室)

 

f:id:tsukasaseikatsu:20170201111247p:plainf:id:tsukasaseikatsu:20170131185930j:plain

 

 それから

 さかさザリガニがいます

 

f:id:tsukasaseikatsu:20170201111334p:plainf:id:tsukasaseikatsu:20170131190121j:plain

 

さらに

 巨神兵がいました^^ 

 

f:id:tsukasaseikatsu:20170201111356p:plainf:id:tsukasaseikatsu:20170131190249j:plain

 

ウィルス動脈輪が移っている場所がそういうふうに見えます

 

 その他に脳幹を利用すると

中脳がミッキーになります。

 

f:id:tsukasaseikatsu:20170201111542p:plainf:id:tsukasaseikatsu:20170201111603j:plain

 

 ミッキーの鼻は中脳水道と覚えてください

 脳幹の橋は歯があります。

 

f:id:tsukasaseikatsu:20170201111716p:plainf:id:tsukasaseikatsu:20170131190249j:plain

 

歯根の部分は第4脳室です。

 

以上をまとめると

 

f:id:tsukasaseikatsu:20170201112313p:plain

こちらのイメージを頭に覚えておいてください。

これを画像の位置情報として使用します

下記のスライスと脳幹、絵の情報を合成して覚えると、脳の高さの位置情報がわかるんです。

f:id:tsukasaseikatsu:20170201112240p:plain

 

 ソラマメが移っていない部分は、脳の上の部分

ザリガニが移っていたら脳の中心部

巨神兵がいたら、脳の下の方を見ていると理解してください。

 

脳の高さの情報は非常に重要になりますので

しっかりと頭の中に入れましょう。

 

左右の脳の役割分担だけでなく、上脳・下脳: 脳と人間の新しいとらえかた なんていうふうな分類もあります

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中心溝の臨床利用 言語聴覚士さん必見

中心溝の利用法

中心溝の利用の仕方②

さて、上方の中心溝の利用の仕方はわかっていただけたと思います。

次は中心溝を下方にたどっていきましょう!

これはとっても簡単です。

モニタ上に中心溝を特定し、指で押さえます。

指は動かさず、画像を送っていくと・・・

f:id:tsukasaseikatsu:20170130135601p:plain

f:id:tsukasaseikatsu:20170130135611p:plain

f:id:tsukasaseikatsu:20170130135629p:plain

f:id:tsukasaseikatsu:20170130135757p:plain

f:id:tsukasaseikatsu:20170130135813p:plain

f:id:tsukasaseikatsu:20170130140026p:plain

とこのように中心溝をたどっていくことができます。

中心溝の最後は、島回までです。

f:id:tsukasaseikatsu:20170130085014j:plain

中心前回の中心部は、脳室が現れたあたりになります。

つまり、脳室が出現したら、そこから下は顔や口の領域になるので、ST(言語聴覚士)さんがふかーくかかわる領域になります。

 

ちなみに中心前回の中~下部は、発語失行、口腔顔面失行、純粋誤唖というわれる病態が現れる領域といわれています。

 

ということで、中心溝を同定することができると画像より、

発語失行の起こりうる中心前回の中~下部の障害の程度を覗くことができるんです。

 

 

脳の画像の読影に役立った本の紹介

参考文献・おすすめ本

脳溝・脳回の同定・利用に適した本(文献)

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

高次脳機能障害 [ 武田克彦 ]
価格:8424円(税込、送料無料) (2017/1/30時点)

私の愛用書です。この本を読み脳機能の局在などを学びました。 ちょっととっつきにくいかもしれませんが、内容はとても奥深いです

 

MRIの基礎勉強するのに適した本(文献)

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

【新品】【本】MRI自由自在 高原太郎/著
価格:7560円(税込、送料無料) (2017/1/30時点)

MRIの信号の意味、T2強調画像の意味などMRIの知識の入門書です。 ちょっと、MRIをしりたいという方にはおすすめの本です

こちらは、放射線技師さんがMRIを撮影するのに必要な知識のつまった本です。放射線技師さんにはおすすめです。MRIに興味をもってしまった方にはよいかもしれませんが、リハビリスタッフさんにはおすすめできません。

 

脳の病変部位と特徴的な症状がわかる本(文献)

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

症例で学ぶ高次脳機能障害 [ 鈴木匡子 ]
価格:7776円(税込、送料無料) (2017/1/30時点)

症例を学びたい方、マニアックに画像を使って臨床に生かしたい方にはほんとにおすすめです。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

やさしく読める脳・神経の基礎知識 [ 浦崎永一郎 ]
価格:3024円(税込、送料無料) (2017/1/30時点)

脳の病変部位と特徴的な症状についてわかりやすく解説してあります。 また、解剖のお話などもありとってもわかりやすい入門書です

国家試験対策などと書いてありますが、簡潔にまとまっていてしかも絵、画像が多いので、参考になりそして勉強になります。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

高次脳機能障害学第2版 [ 石合純夫 ]
価格:4752円(税込、送料無料) (2017/1/30時点)

臨床の教科書だと思います。迷った時はこの本を見ています

中心溝を見つけて、臨床に利用するには?

中心溝の利用法

中心溝の臨床利用①

中心溝をみつけたら、さっそく臨床利用していきましょう!

中心溝の前の脳溝は、中心前回です。逆に後ろは中心後回です。

中心前後回は大脳の小人がいるって授業でならいましたよね?

f:id:tsukasaseikatsu:20170130085014j:plain

中心前回には上記のような配列で支配域がおおむね決まっています。

頭のてっぺんの方は身体を動かす領域(PTさん、OTさんがかかわる領域)、頭の下の方は(STさんがかかわる領域)ということが理解できます。

さて、実際の画像で見ていきましょう!

まず、頭のてっぺんの方の領域です

f:id:tsukasaseikatsu:20170130085426p:plain

わかりやすく小人を並べると、こんな感じです。

また、Ωのこぶの部分は 力こぶサイン precentral knob といわれていて、手の動きを担当する部位になります。(moter hand area)

f:id:tsukasaseikatsu:20170130102636p:plain

豆知識

 

血流領域の図を下記に示します。

水色が前大脳動脈域 赤が中大脳動脈域です。

前大脳動脈域の脳塞栓症などで青の血流領域が障害された場合の症状は・・・

下肢に強い麻痺が現れます。ちょうど、上図の下肢の領域と前大脳動脈域の領域が合致してますよね?

中大脳動脈域(赤)は手の領域に合致しますので、上肢に麻痺がでそうな気がします。

 f:id:tsukasaseikatsu:20170130141557p:plain

 

中心後回も同じです。ただ、こちらは運動ではなく、感覚を担当する場所になることと、頭頂葉後頭葉と結びつきが強いため、空間的な感覚や視覚と密接に関係してきます。こちらに関しては、頭頂間溝の話で書いていこうと思います。

 

中心溝の探し方②

中心溝の同定

中心溝の同定法②

帯状溝辺縁枝法

 

大脳縦烈(赤線)にそって降りていくと、左右一対の脳溝が見つかります。

これが帯状溝辺縁枝(紫線)です。

f:id:tsukasaseikatsu:20170126124629p:plainf:id:tsukasaseikatsu:20170126125037p:plain

帯状溝辺縁枝を伸ばす(延長する、緑矢印)と中心後溝につながります。

中心後溝の前の脳溝が中心溝となり、同定することができます。

f:id:tsukasaseikatsu:20170126125733p:plain

補足として

 

中心後溝の特徴

中心後溝は、Y字で終わり、帯状溝辺縁枝と向き合います。

Y字サインなどと呼ばれています。

これをしっているだけで結構、簡単に脳溝を見つけやすくなります。

f:id:tsukasaseikatsu:20170126130059p:plain

 

④(太さで比較する方法)

これも逆Ω法と同じでとても簡単な方法です。

知識として知っておいてください。

 

中心前回と中心後回は中心前回の方が太い!

じーーーーと、下の画像を眺めてみてください

f:id:tsukasaseikatsu:20170126130514j:plainf:id:tsukasaseikatsu:20170126130524p:plain

なれてくると逆Ω法と太さで比較する方法を用いることで高い正答率が得られます。

 

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

リハに役立つ脳画像 [ 大村優慈 ]
価格:3780円(税込、送料無料) (2017/1/26時点)